「教会だより」の巻頭言 9月号



敬老の日に当たって 


カトリック唐津教会 主任司祭 江夏國彦


<老人の八つのつぶやき>

 

私のよろける足どりとふるえる手を

理解してくれる人は幸いです。

 

私の耳は人のいう言葉を聞きとるためには、

大きな努力が必要であることを

わかってくれる人は幸いです。

 

私がコーヒーをこぼしても、かわりない

平静な顔をしてくれる人は幸いです。

 

「今日その話を二度もききましたよ。」と

決して言わない人は幸いです。

 

楽しかった昔をとりもどす方法を

知っている人は幸いです。

 

私は愛されており

ひとりぼっちでないことを

教えてくれる人は幸いです。

 

私には十字架を担う力がないことを

わかってくれる人は幸いです。

 

愛情深く、人生の最後の旅路の日々を

なぐさめてくれる人は幸いです。


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<敬老の日の川柳>

 

 ①  オレオレに 亭主と知りつつ 電話切る

 ② タバコより 体に悪い 妻のグチ   

 ③  デジカメの エサはなんだと 孫に聞く

 

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 <笑い話を二つ>

 

① 老神父との問答

 ある信者が、老神父に尋ねた。

 「神父さま、神さまは本当にいるのでしょうか?」

 すると間髪入れずに「イエス」と答えた。

信者はさらに尋ねた。「ではお釈迦さまは?」

老神父は、すました顔で

「そのような、よその宗教のことは、ホットケ」と。



 ② ベビー用品を求めて

ある日、老人がデパートへ出かけた。

すると、一階の案内所で

一人の若い男がやって来て、忙しそうに案内嬢に尋ねた。

「あの・・・赤ちゃん売り場ってどこですか?」

大勢の客に対応していた案内嬢は、

「ハーイ七階にございまーす。」と機械的に答えていた。

すると近くにいた老人が笑いながら、

「最近のデパートは赤ちゃんまで売っているんだ。」とつぶやいた。